Hasi-Watasiでは、掲載しているブランド・スポットを運営する団体・企業がWFTOの認証を取得しているか、あるいは、WFTOの認証を取得した団体・企業がつくった製品を使用しているかどうかを記載しています。ひとつだけフェアトレードの商品を扱うブランドと、事業のすべてをフェアトレードで営むブランドの違いが分かりにくいと感じたことはありませんか。WFTOを知っておくと、そのブランドが事業まるごとフェアトレードを実践していることを確かめられるようになります。
認証名
WFTO(ダブリューエフティーオー)
正式名:World Fair Trade Organization(世界フェアトレード連盟)
通称:WFTO認証、WFTOラベル、WFTO保証フェアトレード
認証の概要
製品単位ではなく、事業そのものが「フェアトレードの10の原則」を実践している団体・企業であることを証明する国際的な仕組みです。
認証の内容
WFTOは、1989年に設立されたフェアトレード団体の国際ネットワーク(当時の名称はIFAT)を前身とする、フェアトレードを事業の中心に据える団体・企業の連盟です。 特定の製品や原料を認証するのではなく、団体・企業の組織や事業モデル、運営、サプライチェーン全体を審査するのが特徴です。もともとは、産品ごとの基準を作りにくい手工芸品などの生産者を支えるために設計されました。 2013年に会員を審査する「保証制度(Guarantee System)」が始まり、2016年には製品にも付けられるラベルが導入されました。現在は、EUの環境・社会ラベルに関する新たな要件に対応するため、第三者認証の仕組みへの移行を進めています。
認証の対象
生産者団体、輸出入の事業者、卸・小売など、フェアトレードを事業の中心に据えている団体・企業です。製品としては、衣料品・バッグ・アクセサリー・雑貨・家具などの手仕事の品から、コーヒー・紅茶・チョコレートなどの食品、コスメまで幅広く扱われています。
認証基準・チェックされること
基準は、10の原則と国際労働機関(ILO)の条約にもとづいています。すぐに満たすべき必須の基準と、2〜4年以内に満たす基準、継続的な改善を求める基準があり、団体・企業は自己評価のレポートを提出したうえで、第三者の監査を受けます。審査で確かめられる10の原則は次の通りです。
- 経済的に不利な立場にある生産者に機会をつくっていること
- 透明性と説明責任があること
- 公正な取引慣行を守っていること
- 地域の生活賃金をふまえた公正な対価を支払っていること
- 児童労働・強制労働がないこと
- 差別がなく、ジェンダー平等と結社の自由が守られていること
- 安全で健康的な労働環境があること
- 生産者の能力向上を支えていること
- フェアトレードを広める活動をしていること
- 環境を大切にしていること
運営団体・発行元
WFTO(World Fair Trade Organization、本部はオランダ・クレンボルフ)。新しい認証の仕組みでは、SGSグループの認証機関が第三者として監査を行います。
対象地域
国際的な仕組みで、アジア・アフリカ・中南米・ヨーロッパなど世界各地の団体・企業が参加しています。日本の団体・企業も加盟しています。
似た表示との違い
- 国際フェアトレード認証:コーヒーやカカオなど、原料・製品ごとの基準と最低価格を定める認証です。WFTOは、製品ではなく団体・企業の事業全体を審査します。
- WFTOの会員マークと製品ラベル:WFTOのロゴには、団体を示す会員マークと、製品に付けるラベルがあります。製品に付けられるのは、審査を終えて認証・保証を受けた団体・企業の自社ブランド製品です。加盟手続き中の団体はラベルを使えません。
- 「フェアトレード」とだけ書かれた表示:言葉自体は法律で定められておらず、第三者の審査を受けているとは限りません。
補足・知っておきたいこと
第三者認証への移行にともない、ラベルの名称は「Guaranteed Fair Trade(保証フェアトレード)」から「Certified Fair Trade Enterprise(認証フェアトレード企業)」へと切り替わりつつあり、しばらくは両方の表示が見られます。WFTOの公式サイトでは、認証・加盟している団体を国や製品カテゴリーから検索できます。

