Hasi-Watasiでは、掲載しているブランド・スポットを運営している会社がB Corp認証を取得しているかどうかを記載しています。商品の良さだけでなく、「この会社は、働く人や地球とどう向き合っているのだろう」と気になったことはありませんか?B Corpを知っておくと、商品の向こう側にある会社そのものの姿勢を確かめる手がかりが持てます。
認証名
B Corp(ビーコープ)
正式名:Certified B Corporation
通称:B Corp認証、Bコープ
認証の概要
社会や環境への配慮、透明性、説明責任について厳しい基準を満たした企業に与えられる、国際的な企業認証です。
認証の内容
米国の非営利団体B Labが運営する認証制度です。商品単体ではなく、経営の仕組み、働く人、地域社会、環境、取引先への影響まで、企業全体を評価するのが最大の特徴です。 認証を受ける企業は定款などを変更し、株主だけでなく、従業員・顧客・地域社会・環境など、すべてのステークホルダーへの影響を意思決定で考慮することを法的に約束します。 以前は、評価ツール「Bインパクト・アセスメント」で200点中80点以上を取ることが条件でした。2025年4月に基準が大きく改定され、点数制を廃止し、7つのテーマ(インパクト・トピック)すべてで要件を満たす方式に変わりました。新規の認証は2026年から新しい基準で審査されています。
認証の対象
営利企業(会社全体)です。企業の規模・業種・所在地によって、求められる要件が変わります。製品の認証ではありません。
認証基準・チェックされること
新しい基準では、まず基礎要件(認証を受ける資格、ステークホルダーを重視する経営への法的な約束、事業のリスク確認)をクリアしたうえで、7つのテーマそれぞれの要件を満たす必要があります。認証後も、3年目・5年目の節目で改善を示すことが求められます。テーマごとの基準は次の通りです。
- 目的とステークホルダー・ガバナンス:明確な目的に沿って経営し、ステークホルダーを意思決定に組み込んだ統治の仕組みがあること
- 公正な労働:質の高い雇用と公正な賃金を実現し、働く人の声を意思決定に取り入れていること
- 正義・公平・多様性・包摂(JEDI):多様で包摂的な職場をつくり、公正な地域社会づくりに貢献していること
- 人権:事業とバリューチェーンにおける人権への悪影響を把握し、防止・軽減に取り組んでいること
- 気候変動対策:気温上昇を1.5℃に抑える目標に沿った行動計画があること(大企業は温室効果ガス排出量と、科学的根拠にもとづく目標を含むこと)
- 環境への責任と循環:事業とバリューチェーンの環境影響を評価し、最小化に取り組んでいること
- 政策提言とコレクティブ・アクション:社会や環境によい政策の提言や、業界を越えた共同の取り組みに参加していること(最大規模の企業は国ごとの納税報告を公開すること)
運営団体・発行元
B Lab(米国発の非営利団体)。日本では、B Labの日本支部で公式パートナーの一般社団法人B Market Builder Japanが普及やコミュニティ運営を担っています。
対象地域
国際的な認証で、105か国・160業界の1万社以上が取得しています。日本に本拠地を置くB Corpは、2026年7月に100社に到達しました。
似た表示との違い
- B Corpは「会社」の認証:B Corpのロゴは会社全体が認証されているという意味で、個々の商品の原料や製法を保証するものではありません。原料がオーガニックかどうかなどは、COSMOSやGOTSなどの製品の認証で確かめます。
- 「ベネフィット・コーポレーション」:米国の多くの州などで認められている会社の法的な形態(法人格)の名前で、B Labによる認証とは別物です。
- 「Pending B Corp」:B Corpの認証取得を目指している段階の企業の表示で、まだ認証を受けたわけではありません。
- 「SDGs宣言」「ESG経営」:企業が自ら掲げる方針で、第三者の審査を経た認証ではありません。
補足・知っておきたいこと
B Labの公式サイト「Find a B Corp」で、認証を受けた企業とその評価内容を確認できます。旧基準で認証を受けた企業については、当時の点数(Bインパクト・スコア)が公開されている場合があります。
関連記事リンク
- B Market Builder Japan(B Labの日本支部・公式サイト) https://bcorporation.jp/
- B Lab「Find a B Corp」(認証企業の検索・英語) https://www.bcorporation.net/en-us/find-a-b-corp/

