Hasi-Watasiでは、掲載しているブランドの製品が、GMP(適正製造規範)に基づいて管理された製造所でつくられているかどうかを記載しています。
肌につけるものや毎日口にするサプリメントは、成分だけでなく「どんな工場で、どんな管理のもとでつくられたのか」も気になるところです。GMPを知ると、成分表示だけでは見えない”つくり方の確かさ”を確かめる手がかりが得られます。
認証名
GMP(ジーエムピー)
正式名:Good Manufacturing Practice(適正製造規範)
通称:GMP認証、GMP認定
認証の概要
原料の受け入れから製造・出荷まで、製品を安全に、一定の品質でつくり続けるための製造管理と品質管理の基準です。
認証の内容
GMPは、ひとつの団体が発行する1つのマークではなく、医薬品・化粧品・健康食品など、分野ごとに定められた「つくり方のルール」の総称です。 分野によって、法律で守ることが義務づけられているもの(医薬品・医薬部外品、2026年9月からはサプリメント形状の機能性表示食品)と、業界の自主基準や第三者認証として任意で取り組むもの(化粧品、健康食品)があります。 いずれも製品の成分そのものを評価するのではなく、「誰が、どんな設備で、どんな手順で、どう記録しながらつくったか」という工程の確かさを確かめる仕組みです。
認証の対象
製品をつくる製造所(工場)です。製品やブランドそのものではなく、製造所ごとに適用・認定されます。主な分野は、医薬品・医薬部外品、化粧品、健康食品(サプリメント)です。
認証基準・チェックされること
GMPには、分野を問わず共通する3つの考え方があります。①人による間違いを最小限にすること、②汚染や品質の低下を防ぐこと、③高い品質を保証する仕組みをつくること、です。そのうえで、分野ごとに次のような点がチェックされます。
- 化粧品(ISO 22716)
- 従業員の教育と衛生管理が行われていること
- 構造設備や機器が清潔に保たれ、適切に管理されていること
- 原料・包装材料の受け入れから製造、保管、出荷までが手順書と記録で管理されていること
- 規格に合わない製品、苦情、回収への対応手順が定められていること
- 医薬品・医薬部外品(GMP省令)
- 製造所ごとに製造管理と品質管理の責任体制が整えられていること
- 製品ごとの標準書と手順書に基づいて製造されていること
- 試験検査の結果に基づいて出荷の可否が判定されていること
- 行政による調査で基準への適合が確認されていること
- 健康食品・サプリメント(健康食品GMP/機能性表示食品のGMP)
- 原材料の受け入れから製造、出荷までのすべての工程が管理されていること
- 錠剤・カプセルなどで成分量にばらつきが出ないよう管理されていること
- 異物や有害物質の混入が防がれていること
- 原材料が定められた規格に適合していることが確認されていること
運営団体・発行元
分野ごとに異なります。
- 医薬品・医薬部外品:厚生労働省(医薬品医療機器等法に基づくGMP省令)
- 化粧品:国際標準化機構(ISO)が定めたISO 22716を、日本化粧品工業会が業界の自主基準として採用しています。第三者認証は民間の認証機関が行います
- 健康食品:公益財団法人日本健康・栄養食品協会と一般社団法人日本健康食品規格協会が、製造所ごとに審査・認定しています(GMPマーク)
- 機能性表示食品(天然抽出物などを原材料とする錠剤・カプセル剤など):消費者庁の告示に基づきます
対象地域
GMPの考え方は世界共通で、各国がそれぞれの法律や基準として定めています。化粧品のISO 22716は国際規格で、EUでは化粧品規則のもとで基準として用いられています。このページでは主に日本の制度を紹介しています。
似た表示との違い
- 「GMP準拠」「GMPに基づいて製造」:第三者の審査・認定を受けた工場なのか、自社でGMPの考え方を取り入れているだけなのかは、言葉だけでは分かりません。健康食品であれば、認定工場でつくられた製品に付けられる「GMPマーク」が手がかりになります。
- 「医薬品レベルの品質」「医薬品と同じ工場で製造」:法律でGMPが義務づけられているのは医薬品・医薬部外品です。化粧品や健康食品がこうした表現をしていても、医薬品の基準で審査されているとは限りません。
- 「FDA認証」:米国の食品医薬品局(FDA)は製品を”認証”する仕組みを持っていません。詳しくは「FDA(登録・承認)」のページをご覧ください。
- 「オーガニック」「天然由来」:GMPは製造工程の品質管理の基準で、原料がオーガニックか、天然由来かを示すものではありません。
補足・知っておきたいこと
GMPは製造所単位の取り組みのため、製造を外部の工場に委託しているブランドでは、委託先の工場がGMPの認定を受けているかどうかがポイントになります。 また、紅麹関連製品の健康被害を受けた制度改正により、天然抽出物などを原材料とする錠剤・カプセル剤などの機能性表示食品は、2026年9月からGMPに基づく製造管理が義務になりました。

