Hasi-Watasiでは、掲載しているブランド・スポットを運営する企業が、ISO 14001の認証を取得しているかどうかを記載しています。
「環境にやさしい会社」と言われても、何をどこまでやっているのかは外からはなかなか見えません。ISO 14001を知ると、その会社が環境への影響を”仕組みとして”管理し、改善し続けているかどうかを確かめる手がかりが得られます。
認証名
ISO 14001(アイエスオー いちまんよんせんいち)
正式名:ISO 14001 Environmental management systems — Requirements with guidance for use(環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引)
通称:EMS、環境ISO、ISO 14001認証、JIS Q 14001
認証の概要
組織が自らの事業による環境への影響を把握し、減らし、改善し続けるための仕組み(環境マネジメントシステム)の国際規格です。
認証の内容
ISO 14001は、国際標準化機構(ISO)が定めた国際規格です。製品の環境性能を評価するものではなく、組織が環境方針を定め、環境への影響を把握し、目標を立てて実行し、点検・見直しを重ねる「PDCAの仕組み」が整って機能しているかを審査します。 規格に適合しているかどうかは、ISOではなく、第三者の認証機関が審査して証明します。2026年4月に約11年ぶりの改訂版(ISO 14001:2026)が発行され、気候変動への対応やライフサイクルの視点がより明確になりました。
認証の対象
企業・工場・自治体・学校など、あらゆる業種・規模の組織が対象です。組織全体でも、特定の事業所や部門だけでも取得でき、その範囲(認証範囲)は登録証に記載されます。
認証基準・チェックされること
業種を問わず、主に次のような点がチェックされます。
- 経営層が環境方針を定め、責任をもって取り組んでいること
- 事業活動や製品・サービスが環境に与える影響(環境側面)が把握されていること
- 環境に関する法令などの守るべき事項が特定され、守られていること
- 環境目標が立てられ、達成に向けた計画が実行されていること
- 気候変動の影響やライフサイクルの視点が考慮されていること
- 内部監査と経営層による見直しを通じて、継続的に改善されていること
運営団体・発行元
規格の発行:国際標準化機構(ISO)。日本では日本産業規格「JIS Q 14001」として発行されています(2026年版は2026年8月改正)。
審査・認証:民間の認証機関が行います。日本では、公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)などの認定機関が、認証機関の審査能力を確認しています。
対象地域
世界共通の国際規格で、世界中の組織が取得しています。
似た表示との違い
- 「ISO 14001準拠」「ISO 14001に基づく運用」:第三者の審査を受けた「認証取得」とは異なり、自社で規格を参考にしているだけの場合もあります。
- 「環境にやさしい製品」「エコ」:ISO 14001は組織の仕組みに対する認証で、個々の製品の環境性能を保証するものではありません。製品の環境配慮は、エコマークやFSCなどの製品のラベルで確かめます。
- 「エコアクション21」:環境省が策定した、中小企業でも取り組みやすい日本の環境マネジメントシステムです。目的は近いものの、ISO 14001とは別の制度です。
- 「EMAS」:EUの環境マネジメントの制度で、ISO 14001の要求に加えて、環境に関する情報の公開などが求められます。
補足・知っておきたいこと
認証は組織全体ではなく、一部の工場や事業所だけを範囲にしている場合があります。気になるときは、登録証や企業の公式情報で「認証範囲」を確認するのがおすすめです。 2015年版で認証を受けている組織は、3年程度の移行期間のうちに2026年版へ移行することになります(移行期限は2029年4月ごろの見込み)

