Hasi-Watasiでは、掲載しているブランド・スポットがUSDA Organicの認証を取得しているか、あるいは、USDA Organicの認証を取得している素材を使用しているかどうかを記載しています。輸入食品やコスメで緑と白の丸いマークを見かけて、日本の有機JASとどう違うのか気になったことはありませんか。USDA Organicを知っておくと、そのマークが何を保証していて、製品のどこまでが有機なのかを読み取れるようになります。
認証名
USDA Organic(ユーエスディーエー・オーガニック)
正式名:USDA National Organic Program(米国農務省 全米オーガニックプログラム)にもとづく有機認証
通称:USDAオーガニック、USDA認証、USDAマーク
認証の概要
米国農務省が定めた有機の基準を満たした農産物や食品などであることを証明する、アメリカの公的な有機認証です。
認証の内容
アメリカでは、米国農務省(USDA)の全米オーガニックプログラム(NOP)が有機の基準を定めていて、「Organic」と表示して販売するには、原則としてこの基準による認証が必要です(年間の有機製品の販売額が5,000ドル未満の小規模生産者は例外)。 審査は、USDAが認定した認証機関が行います。認証機関はアメリカ国内だけでなく海外にもあり、アメリカ以外の生産者も認証を受けられます。 2024年には、偽装の防止とトレーサビリティの強化を目的とした「有機認証の執行強化規則(Strengthening Organic Enforcement)」が全面施行され、輸入品の管理などが厳しくなりました。
認証の対象
農産物、畜産物、加工食品、酒類、蜂蜜、きのこ、ペットフードなどです。化粧品やコットン製品などの農産物由来の製品も、USDAの基準を満たせば認証を受けられます。
認証基準・チェックされること
すべての分野に共通して、遺伝子組換え技術・放射線照射・下水汚泥を使わないこと、使える資材は「ナショナルリスト」に載っているものに限ることが求められ、認証機関による定期的な検査があります。分野ごとの主な基準と、表示の区分は次の通りです。
- 農産物:収穫前の3年間、禁止された農薬や化学肥料を使っていない土地で栽培されていること
- 畜産物:有機飼料で育て、抗生物質や成長ホルモンを使っていないこと、屋外へのアクセスがあり、牛などの反すう動物は放牧期間中に放牧されていること
- 加工食品:表示区分ごとの有機原料の割合を満たし、有機でない原料や添加物はナショナルリストで認められたものに限ること
- 化粧品・繊維製品:製品全体がUSDAの有機基準で認証されていること(この場合に限りマークを使えます)
- 「100% Organic」表示:原料(水と塩を除く)のすべてが有機であること
- 「Organic」表示:原料(水と塩を除く)の95%以上が有機であること
- 「Made with Organic 〇〇」表示:原料(水と塩を除く)の70%以上が有機であること(マークは使えません)
運営団体・発行元
米国農務省 農業マーケティング局(USDA AMS)の全米オーガニックプログラム(NOP)。審査・認証は、USDAが認定した認証機関が行います。
対象地域
アメリカの制度ですが、USDA認定の認証機関を通じて世界中の生産者が取得しています。日本とアメリカの間では、2014年1月から有機の同等性を相互に認め合っています。
似た表示との違い
- 有機JAS:日本の公的な有機認証です。日本で農産物・加工食品などに「有機」「オーガニック」と表示するには有機JASマークが必要で、USDAマークだけでは表示できません。日米の同等性により、USDAで認証された食品は所定の手続きで有機JASマークを付けて販売でき、両方のマークが並ぶこともあります。
- 「Made with Organic 〇〇」:一部の原料に有機を使っていることを示す表示で、製品全体が有機という意味ではありません。USDAマークも付けられません。
- 「Natural」「ナチュラル」:有機の認証とは関係なく、農薬や添加物の基準を意味するものではありません。
- 化粧品のUSDAマーク:食品と同じ有機基準で認証された化粧品であることを示します。COSMOSなど化粧品専用の基準とは、考え方や審査項目が異なります。
補足・知っておきたいこと
USDAマークには、商標登録を示す「®」付きのデザインと付いていないデザインがあり、どちらも有効です。USDAの「Organic Integrity Database」で、認証事業者を検索して確かめられます。
関連する認証
有機JAS、ACO、Demeter、リジェネラティブ・オーガニック、Soil Association、COSMOS、GOTS、OCSなど。
同じ「植物・動物」カテゴリーの認証は、こちらでまとめて見られます。
関連記事リンク
USDA AMS「Labeling Organic Products」(表示区分とマークの使い方・英語)

