Hasi-Watasiでは、掲載しているブランド・スポットを運営する企業、あるいは製品をつくる工場がSA8000の認証を取得しているかどうかを記載しています。 安い服や雑貨の裏で、長時間労働や児童労働が起きていないか、気になったことはありませんか。SA8000を知ると、働く人の権利が守られた職場でつくられているかを確かめる手がかりになります。
認証名
SA8000(エスエーはっせん)
正式名:SA8000® Standard for Decent Work(SA8000 ディーセント・ワーク規格)
通称:SA8000認証、SA8000規格、社会的責任の国際規格
認証の概要
働く人の人権と、まっとうな労働条件が職場で守られていることを証明する国際規格です。
認証の内容
1997年に、アメリカの非営利団体SAI(Social Accountability International)が、企業・人権NGO・労働組合と協力してつくった規格です。世界人権宣言やILO(国際労働機関)の条約などの国際的な基準をもとにしています。 認証は工場や事業所などの拠点ごとに行われ、仕組みを整えて改善を続ける「マネジメントシステム」の考え方を取り入れています。2026年1月には、およそ12年ぶりの改定版「SA8000:2026」が発行されました。
認証の対象
業種・規模・国を問わず、あらゆる組織(工場、農場、事業所など)。衣料・靴・おもちゃ・食品・化粧品など、さまざまな業種で取得されています。
認証基準・チェックされること
働く人の人権を守る方針を経営のトップが約束し、働く人や関係者が参加する仕組みのもとで、リスクを見つけて改善を続けることが前提です。2026年版で項目の構成は一新されましたが、守るべき権利はこれまでと変わらず、次のような点が確かめられます。
- 児童労働・強制労働:子どもを働かせず、本人の意思に反する労働をさせていないこと
- 健康と安全:安全で健康的な職場環境が確保されていること
- 結社の自由:労働組合をつくり、団体で交渉する権利が尊重されていること
- 差別・懲罰:差別や、体罰・暴言などの不当な懲罰がないこと
- 労働時間・賃金:法律や基準に沿った労働時間と、生活に足る賃金が守られていること
- マネジメントシステム:苦情を受け付ける仕組みやサプライチェーンの管理など、改善を続ける体制があること
運営団体・発行元
規格の策定:SAI(Social Accountability International、アメリカの非営利団体)。
審査:SAAS(Social Accountability Accreditation Services)に認定された認証機関。
対象地域
全世界
似た表示との違い
- 「人権に配慮」「働く人を大切に」などの企業メッセージ:企業が自ら発信する言葉で、第三者の確認があるとは限りません。SA8000は、認定を受けた認証機関の監査にもとづく認証です。
- フェアトレード認証(国際フェアトレード認証・Fair for Life):生産者との公正な取引や価格を確かめる認証で、製品にマークが付きます。SA8000は職場の労働条件を確かめる認証で、拠点(工場など)に対して与えられます。
- amfori BSCI・Sedex・SMETA:企業間で使われる監査の仕組みで、合否を決める「認証」ではありません。SA8000は基準に適合した拠点に認証を与える規格です。
補足・知っておきたいこと
SA8000は消費者向けのラベルではないため、基本的に商品のパッケージには表示されません。ブランドの公式サイトなどで、どの工場や拠点が認証を受けているかを確かめましょう。
関連する認証
国際フェアトレード認証、Fair for Life、WFTO、amfori BSCI、Sedex・SMETA、えるぼし認定、くるみん認定 など。
同じ「人権・労働・取引」カテゴリーの認証は、こちらでまとめて見られます。
関連記事リンク
SAI「What has changed in the SA8000:2026 Standard?」(2026年版の改定ポイント・英語)
https://sa-intl.org/what-has-changed-in-the-sa80002026-standard/

