国際フェアトレード認証とは?

Hasi-Watasiでは、掲載しているブランド・スポットが国際フェアトレード認証を取得しているか、あるいは、国際フェアトレード認証を取得している素材を使用しているかどうかを記載しています。毎日のコーヒーやチョコレートが、遠い国でどんな人にどんな条件で作られているのか、気になったことはありませんか。国際フェアトレード認証を知っておくと、その原料が生産者に公正な対価が届く仕組みのもとで取引されたものかを読み取れるようになります。

認証名

国際フェアトレード認証(こくさいフェアトレードにんしょう)

英語名:Fairtrade(認証ラベルはFAIRTRADE Mark)

通称:フェアトレード認証、国際フェアトレード認証ラベル

認証の概要

開発途上国の生産者や労働者が、公正な価格と取引条件のもとで生産・取引した原料や製品であることを証明する国際認証です。

認証の内容

1988年にオランダで始まったフェアトレード・ラベルの運動をもとに、1997年に各国のラベル推進組織をまとめる国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が設立されました。2002年に各国でばらばらだったラベルのデザインが統一され、現在の国際フェアトレード認証ラベルになりました。 最大の特徴は、生産コストをまかなう「フェアトレード最低価格」と、地域の発展に使う「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」が生産者に保証されることです。国際市場の価格が下がっても、生産者は最低価格以上で原料を販売できます。 基準を作る組織と認証する組織は分けられていて、監査・認証は独立した認証会社FLOCERTが担っています。

認証の対象

開発途上国の小規模生産者の組合、労働者を雇用する農園などの生産組織と、認証原料を扱う輸入・製造・卸の事業者です。製品としては、コーヒー、カカオ(チョコレート)、茶、バナナなどの果物、スパイス・ハーブ、蜂蜜、ナッツ、砂糖、米などの食品のほか、コットン、花、スポーツボール、金が対象になります。

認証基準・チェックされること

すべての基準に共通しているのは「経済」「社会」「環境」の3つの原則です。生産者と事業者は、それぞれの立場に応じた基準を守って生産・取引を行い、監査を受けます。対象ごとの主な基準と、ラベルの種類は次の通りです。

 

  • 小規模生産者の組合:組合が透明で民主的に運営され、プレミアムの使い道を組合で話し合って決めていること
  • 雇用労働者による生産組織(農園など):ILO条約にもとづく安全な労働環境があり、差別・児童労働・強制労働がないこと
  • 生産現場の環境:農薬の削減と適正な使用、土壌・水源・生物多様性の保全、遺伝子組換え作物を使っていないこと
  • 輸入・製造・卸の事業者:フェアトレード最低価格とプレミアムを支払い、求めに応じて前払いを保証していること、認証原料を通常品と区別して管理し、追跡できること
  • 国際フェアトレード認証ラベル(矢印なし):コーヒーやバナナなど認証原料100%の製品で、農場から製品まで物理的に追跡できること
  • 矢印付きのラベル:チョコレートなど複数の原料を使う製品で、フェアトレードで調達できる原料はすべて認証原料であり、認証原料が全原料の20%以上であること(カカオ・砂糖・果汁・茶はマスバランス方式も可)
  • コットンラベル:製品重量の50%以上がコットンで、使われているコットンのすべてが認証コットンであること
  • 原料調達ラベル(FSIラベル):ラベルのタブに書かれた原料が、フェアトレードの条件で調達されていること

運営団体・発行元

国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International、本部はドイツ・ボン)。監査・認証はFLOCERTが行います。日本では、フェアトレード・ラベル・ジャパン(フェアトレード・ジャパン)がラベルのライセンスと、一部を除く国内事業者の監査・認証を担っています。

対象地域

生産者は、主に開発途上国(中南米・アフリカ・アジアなど)が対象です。認証製品は、日本を含む世界中で販売されています。

似た表示との違い

  • 「フェアトレード」とだけ書かれた表示:「フェアトレード」という言葉自体は法律で定められておらず、企業や団体が独自の基準で使うこともできます。国際フェアトレード認証ラベルが付いているかどうかで、第三者の認証の有無を見分けられます。
  • WFTO:製品や原料ではなく、団体・企業そのものがフェアトレードを実践しているかを確かめる仕組みです。手工芸品など、産品ごとの基準を作りにくい製品に多く使われています。
  • 企業独自の調達プログラム:自社で定めた基準による「責任ある調達」などの表示は、第三者の基準や最低価格の保証があるとは限りません。
  • レインフォレスト・アライアンス:森林や生態系の保全に重点を置いた認証で、フェアトレード最低価格のような価格の保証はありません。

補足・知っておきたいこと

ラベルに矢印が付いているときは、パッケージの裏面で認証原料の種類や割合を確かめられます。フェアトレード・ラベル・ジャパンの公式サイトでは、日本で買える認証製品やブランドを探せます。

関連する認証

WFTO、Fair for Life、SA8000、レインフォレスト・アライアンスなど。

同じ「人権・労働・取引」カテゴリーの認証は、こちらでまとめて見られます。

この認証に関連した掲載ブランド・スポット

関連記事リンク

フェアトレード・ジャパン「国際フェアトレード基準」(基準の全体像の公式解説)

https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_standard.php